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2006/10/15 (Sun) 『the band apart/alfred and cavity』('06)

the band apart alfred and cavity…これは凄い作品。普通じゃない。最初から終わりまでどの曲も素晴らしく、一瞬もダレたりする事がない。
1曲目、イントロ的な“72”の音が鳴り止んで、2曲目“Still awake”のギターカッティングの音が鳴った瞬間に、この作品がトンでもないって事にはっきりと気付かされる。高い演奏技術による先鋭的なアレンジも、全てが素晴らしくポップ。これまでの2作も言うまでもなく、凄まじく洗練された素晴らしい作品だった訳だけど、この作品は、…何て言うか、名盤のムード、があるんです、…ははは。

この作品を聴いてると、何か現代の作品とかではなく、不思議と80年代の辺りの名盤を聴いている様な、そんな気分になるのだよな…。 “Stanley”とか、AZTEC CAMERAの“The Bugle Sounds Again”を彷彿とさせられるし。その次の“stereo”のギターのアルペジオもアズテック・カメラみたいだし。勿論、アズテック・カメラだけに限らないんだけど、何処となくその時代のネオアコだとか良質なポップスが持っていた雰囲気がある、って言うか。
…とは言っても、ノスタルジックな音、とかでは全くなくて。間違いなく現代日本ロック音楽の先端を行く音なんだけど、でもその時代の良質なポップスが持っている様な、音楽だからこそ描ける、何処にもない桃源郷的感覚がある、って言うか。全体的な音が、これまでの作品に比べてウォームな感じで、柔らかく丸みを帯びているからかもしれない。
インタビューとか読んでないからわからないけど、敢えてこれまで以上にロック的な尖った音を抑えたのかもしれないなあ…。その上で演奏の緻密なアンサンブルの緊張感をもってしてロック音楽として成立させてやろう、っていう気概が何処か感じられるんだよな~。そしてそんな気概こそ、ロックだと思います。その様な音から感じられる佇まいによって、これまで以上に孤高のロックバンドとしてのオーラが強くなった様にも思う。それが実に格好良い。

…そうそう、すでに凄まじく名曲の匂いプンプンな“Can’t remember”の、2回目のサビにボーカルが乗らないのが、泣けるんだよな~。例えば、涙で歌に詰まってしまった解散コンサート、とか、オアシスが“Don't Look Back In Anger”を客に歌わせる様な感じ、って言うかさ…。スタジオ録音作品なのに、そんな風なライブ感がある…、ははは。切なくもとても前向きな幸福感に満ちてるんだよなー。
あと、アルバムラスト、“KATANA”の最後がコワい…。U-REIにのりうつられたレコードみたい。レベッカじゃないんだから!、なーんて。…違うか、ははは。でもホント、初めて聴いた時、普通にビビリましたです、はい。でも、最後まで聴く側に気を抜かさせない終わり方であると同時に、聴く側に対してトラウマの様に余韻を残させる奇妙ながらもなかなかすごい終り方ですな。名盤。

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