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2005/10/20 (Thu) 『山下達郎/ソノリテ』('05)

ソノリテ最近のお気に入りの1枚。この作品、巷での評価は低いみたい。アルバムの中の曲が、10月26日に発売されるシングルも含めると13曲中9曲がシングル等でリリースされたものである事や、ハードディスク・レコーディングに移行したという事も関係があるのか、打ち込みが主体で音数が少ない曲が多く、音像も狭い感じがある。そういった曲自体もどうやらその評価に繋がっているらしい。
確かにシングルを1枚1枚買い集めてきたファンの人達を裏切る結果になっていると思うし、達郎氏自身がレコードコレクターであり、音楽ファンの側面の大きい人であるだけに、批判を受けても仕方がないのかもしれない。自分が斯様にシングルを買ってきた人ではなかったからこそ、純粋に楽しめるという側面はあるのだろう。
であるからして、あくまでそういう立場のワタクシからすると、とても良いアルバムだと思うのだけどな。密室的な閉じた感じの雰囲気がある音も心地良くて、他のCDを聴こうと思いつつも、またリピートしている。初めて聴いた時は、「げっ」と思った“忘れないで”も今では全く問題ないし。寧ろ所謂Bメロ(…でいいのよね、何たらヴァースと言った方が良いのかしらん。)のメロディとか非常に好きだったりする。
これまでの達郎氏の作品の中では、『僕の中の少年』にちょっと似た雰囲気があると思う。“ゲット・バック・イン・ラブ”と“FOREVER MINE”とか似てるし。滅茶苦茶好きなのだよな、『僕の中の少年』。内向的な作品と言われているけど、特に後半4曲の重~い流れはホントに素晴らしくて、未だに(って言う程、最初に聞いたのはそんなに前ではないけど)事ある毎に聴く一枚。『MELODIES』以降の作品群の中では、間違いなく個人的ベスト作品。あのアルバムもアナログからデジタルへの移行の時期のアルバムだと思われるし、背景的にも『ソノリテ』と似たところがあるのかもしれない達郎氏は常に「今は機材の移行期」みたいな事を言っている気もするけど。。(追記:機材の移行で特に四苦八苦したのは『ポケット・ミュージック』みたいです。)
それにしても、捨て曲の全くない良いアルバムだと思う。ホント、1曲もない。(まあ、ほとんどが既発曲という事はあるけど…。)「タラーラー」と霧の様なシンセが繰り返される達郎氏らしからぬ簡素な曲“SECRET LOVER”が妙にお気に入り。“KISSからはじまるミステリー”とか、ケツメイシの人の声が達郎氏に似ている為、達郎氏がラップをしているようなあまり好ましくない錯覚に毎回陥るけど、ちょっとマルコム・マクラーレンの超名曲“World Famous”とか彷彿させる感じがあって良いな、ってホント言い出したらキリがない。ただ全体的に歌詞は聞き流してしまう傾向があるのだよな。そこが上記の『僕の中の少年』との一番大きな違いと言えるかもしれない。

いずれにせよ、世間の風評なんてホント、当てにならないな。それだけは確か。風評に取り込まれる事もなく、敢えてアンチ的態度をとったり奇を衒うような事もなく自然に在りたいと思う。自然を心掛ける時点で不自然だけどさ…。

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