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2007/02/27 (Tue) 『monocism/monocism』('06)

monocism

先日、NHK-FMミュージックスクエアでAIRがゲストだった日、ラジオをつけた時流れていた曲が滅茶苦茶好みの音で、「うぎゃっ、誰、この曲!?」と耳を澄ましてエアチェックし、「…何何、モノシズムとな?」という具合にネットで検索、即このCDを注文。
ここまで知ってすぐにCDを買ったのも久し振りっす。もうちょっとラジオをつけるのが遅かったら…と思うと、勝手にウンメー的なものを感じたり。ハハハ。

うんと、このバンド、関西の二人組バンドなんだそう。「アンビエンスポップ」と銘打たれておりますが、言ってみれば、ポストロックを通過した、現代のシューゲイズ系音楽って言うか、まあそういう音楽。ギターのたゆたう様な音響空間に、ドラムがドカスカみたいな。
こういうバンドって今すごく多いと思うんだけど、このバンドは何て言うか、歌心がある、…って言いますか、単刀直入に言うと、声が滅茶苦茶良い!!ひたすら線が細~い儚~いふわ~んとした中性的なな男性ボーカル。ホーフツとするのはマイブラの“SOON”他『Loveless』におけるケヴィン・シールズなのかベリンダさんなのかわからないU-REI声、とか、スパイラル・ライフの頃の多重録音な雰囲気の車谷氏の声、とか。
…ワタクシ、昔からのクセで、こういう中性的男性ボーカルにはどうしても反応してしまうんす。フリッパーズ、スパイラル、ディーパーズに音楽嗜好を形成させられましたから…。中性的な女性ボーカルは全然別物だけどね。中村あゆみとかになっちゃうもんね。翼の折れたエンジェル。リモコンにこぼしたユンケル。CO2を撒き散らすディーゼル。アイ~ツも~。…ハハハ。

…話が逸れてしまったけど、monocism、本っ当に良い!!個人的にはANAぐらい、今後に期待状態です。
全曲本当に好みなんだけど、所謂ポストロック系な曲よりも、3曲目の“アワユキ”とかみたいな、ボーカルをふわふわさせすぎないシューゲイズ感薄めのポップス寄りの曲の方が、このバンドのポテンシャルの大きさがわかる気がする。実際、ボーカルの松浦友也さんという方は、マイラバの新しいアルバムに曲を提供していたりするらしいし、もっとそのポップスセンスを押し出して欲しいなー、とか思ったり。何でも新作をレコーディングしているらしいので、本気で楽しみです。

monocism
…monocismのサイト、音源を視聴できますのでこのブログを観て下さった奇特な御方は是非。
T.matsuura Blog
…ギターボーカルの方のブログ。良い雰囲気の方ですな。ニンゲン的にもすごく好きな感じです。
monocism MONOkitamu
…ギターの方のブログ。本当に松浦氏とは対照的な雰囲気ですな。陰と陽。ハハハ。

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音盤雑記(邦)2000- | trackback(1) | comment(0) | 00:07 |


2007/02/25 (Sun) 『AIR/The New Day Rising』('07)

air the new day rising先日リリースされたAIRのニューアルバム。
…実はワタクシ、前作の『A DAY IN THE LIFE』はまだ聴いてないんす。『one』まではシングルも買うぐらいにちゃんと追っていたのだけど(…横浜アリーナにも行ったし。そのDVDも買ったし)、濠太剌利(←これで「オーストラリア」と読むらしい…)から帰国した後の作品は「…何か、以前にも増して健康的な雰囲気になっちゃったな…」なんて感じで、何となくずっと聴きそびれたままで、さりとてこのアルバムはかなり良さそうだったので、こちらを先に聴く事になってしまった次第。

…えーっと、如何せん前作がまだ未聴なので、そこからどうこの作品に繋がったかという事を言う事はできないのだけども、『A DAY IN THE LIFE』という作品はジャック・ジョンソンなんかのサーフ系音楽の影響が結構感じられるらしいし、そういった事も含め濠太剌利滞在によって得た「大陸的な感覚」とか「土着的な感覚」が強いものなのではないかな、って予想する訳です(違っていたらスミマセン…)。この作品はそんな「大陸的土着的志向」をもってして、濠太剌利滞在以前のAIRの集大成的な作品『one』を発展させた様な、そんな印象を持ちました。

何かアルバムの構成としては、1曲目から5曲目までは、途中お得意のジャズファンクロック“Hi Shi Dou Dou”(…この系統の作風すごく好き)なんかを挟みながらも基本的に土着系ロックポップス。うん、良いと思います。
6、7、8と美しいメロウ系の曲が続く。…結局、何だかんだで車谷氏の作るメロディが最高に好きなんです。“Your Song”、ホント良いねえ…。荘厳で柔らかい光に満ちていて本当に美しい。
…そんで、忘れちゃいけないのが“Smile, Smile, Smile”。これはもう、フツーに堪らんでしょう!美しいメロディに乗せてひたすら優しい声で“雨のち晴れのように やまない雨はどこにもない”なんて歌われたら!泣いちゃったわ!
9、10とまた土着系が来て、11曲目に“Last Dance”、“Starlet”直系の切なくキラめくアコースティックメロウディスコの“Our Song”。…もう、最っ高に好き!歌詞も素晴らしいし、ちょっとC-C-Bとか、オザケンとか、色々とよぎったりするメロディも最高。
…ラスト、ビーチボーイズの“God Only Knows”で締め。何だか滅茶苦茶イノセンスに満ちた音。添加物一切なし。美しすぎて泣きそうなりますよ…。

…それにしても、車谷氏の声が以前にも増してフトコロの深さを増した気がする…。声の持つ力が何だかすごいもの…。
AIRってこれまで、いつも何処かその時々の車谷氏の「志向」って言うか「モード」を演じていた様に思われるんだけど、そういう感じが本当になくなったなあ…。すごく自然体な感じ。声の深みもそういう部分から来るのかもしれない。

“青春時代の 答えの出ない夜みたいに/終わらない涙の夜を 泳ぎきる今もそうだよ”(“Our Song”)

音盤雑記(邦)2000- | trackback(0) | comment(0) | 18:39 |


2007/02/10 (Sat) 『Good Dog Happy Men/Most beautiful in the world』('06)

good dog happy men 2ndmini今更説明不要の元バーガーナッズのヒト達によるバンド。これは昨年ハイラインのみでリリースされたミニアルバムに、ボーナストラックが1曲収録された全国再販盤。
個人的に1stは未聴で、これまでハイラインのコンピに収録されていた“微笑とメロディー”しか聴いた事がなかったので、このミニアルバムで初めてちゃんとこのバンドの音楽世界を知った感じ。

オフィシャルサイトのドクトクの世界観や、そのコンピの1曲を聴いた印象や、世間の評判やなんかから、バーガーナッズとはかなり異なった浮世離れしたRPGとかファンタジー的な世界観のバンドなのだと思っていたのだけど、この作品を聴いてみたら、その先入観とは少し違った印象。
確かにファンタジーっぽさはあるけど、あくまで現実と乖離した世界観とかではなく、現実も見方次第でファンタジー的に映る、っていう感じのファンタジー。もともとバーガーナッズにもかなりファンタジーっぽさはあったし(…特に『Symphony』そういう部分が強くなっていたと思うし)、やっぱりバーガーナッズの延長線上にある世界観であり音だと思う。
とは言え、確かに、作品に満ちている空気感はバーガーナッズとは違う。すごく祝祭的で賛歌的で肯定的、同時に何処かイノセントな残酷さも感じる、そんな空気感。

…勝手にこのバンドの世界観を象徴する様な気がしたフレーズを抜粋。

“町一番のブサイクに子供ができた なんて素晴らしい朝だろう”(“(can you feel?)~Most beautiful in the world~”)

…“町一番のブサイク”って…。スゴイ歌詞だよな…。…ハハハ。でも言いたい事はすごくわかる気がする。こういう詩を書いて鳴らせるバンドは他にはないのではないでしょうか。

どの曲も素晴らしいのだけど、個人的にはボーナストラックの“Apple star storyS”が特に堪りませんです。涙腺が緩んでしまってしようがない。嬉しさや、温かさや、切なさや、悲しみや、痛みや、残酷さや、高潔さや、純粋さや、全てを受け入れようとする強さや、それでも受け入れられない弱さや、そんなこんなの全てを包含したメロディーと詩と声とアレンジ。本当に凄い曲だと思う。

音盤雑記(邦)2000- | trackback(0) | comment(0) | 19:44 |


2007/02/04 (Sun) 『BLOC PARTY/A WEEKEND IN THE CITY』('07)

ウィークエンド・イン・ザ・シティウィークエンド・イン・ザ・シティ
(2007/01/24)
ブロック・パーティー

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…やっぱり買ってしまった。後でDVD付きとか出されるとヤだな、とか思って、少し買うのを躊躇していたのだけど、どうしてもガマンできなかった…。でも、本っ当に聴いて良かった…。僕の人生においてもとても重要な1枚になる気がします。

よく言われる様に、この作品は1stみたいに一発でのされちゃう様な即効性のある音ではないのかもしれない。でも何て言うか、逆に言えば、1stはその音の持つ快楽性のために、こちらの捉え方として、彼らの持つシリアスさが何処か二の次になってしまうところがあった。
だけどこの作品は、彼らの持つ文学性と鳴らされる音が本当に分かち難いものとしてある。一つの世界を築き上げるために、全ての音が必然性を持って鳴っている。1曲1曲が一編の短編文学の様にとても強い力を放っていると同時に、それら1曲1曲が欠ける事のできないパズルのピースの様に一つの世界観を築き上げていて、1曲たりともとても聞き流す様な事はできない。

そして、何より素晴らしいのが歌詞。全編に渡って滅茶苦茶良いんす…。1stよりも明快な分、切実さに満ちた言葉。そしてとても切なく澄んだ美しさに満ちた言葉。アートスクールの木下氏も日記の中で“I Still Remember”の詩を取り上げて、この作品の詩の素晴らしさを言っていたけど(…って言うか完全に木下氏の世界観とリンクしてる…)、対訳を読みながら聴いていると、本当に涙が出てきてしようがないんです…。外国のバンドでこんな感覚になるのはスミス以来かも。
…いや、でもホントに、ブロック・パーティは21世紀のザ・スミスなのかもしれない。考えるとブロック・パーティ(ひいてはオケレケさん)の1stから2ndへの進化、と言うか「覚悟の決め方」は、スミス(ひいてはモリッシー)のそれと何処か似ている…。何よりここに描かれているのは、この世界からあぶれてしまった、あるいは、あぶれざる負えなかったヒトビトの風景だと思うしさ…。この世界の暴力的なルールに溶け込めずにもがいたり、逆に溶け込んだフリをする事で安心したり、劣等感と憧れの狭間で苦しんだり、現実から逃避したり、そして結局求めているのは幽かな光だけで…。それはイギリスも日本もない、すごく普遍的な風景だと思います。

…いくつか歌詞の対訳を抜粋してみます。

“真夜中に歯ぎしりして/悲しみを噛みつぶし/逃避しようとして空き時間はすべて/クロスワードや数独パズルに費やす/もう一度やり直すことができるなら もっと間違いを犯して/転落を恐れたりしないのに/もう一度やることができたら もっとたくさんの木に登って/野性のブラックベリーもっと摘んで食べるのに”(“Waiting For the 7.18”)

…そして、木下氏も取り上げていた一節。
“二人で逃げるべきだったんだ 君とならどこにだって行けたのに/水辺で君にキスしておけばよかったんだ///今でも覚えてる”(“I Still Remember”)

“暖かな太平洋に浮かんだ難破船みたいに/起きあがる目的を待ってる/僕の年頃の少年には/ふさわしくないと人は言う/何が僕を悲しませているのか知りたいなら/そうだな 希望―信念の辛抱強さ―だよ/一生続く戦い/決して終わることのない戦い”(“SRXT”)

この作品は11曲目の“SRXT”のあまりにも切ない結末で完結している作品だと思うから、ボーナストラックが嬉しくもあると同時にジャマでもある…。無音か何かでちゃんと区切った方が良かった様に思います。
それにしても、あー、来日公演観たいなあ…。とりあえず現時点では行けるか行けないかわかんないのだけど、行きたいなあ…。

音盤雑記(洋)2000- | trackback(0) | comment(2) | 14:13 |


2007/02/02 (Fri) 『10thfloor/0607(il faut continuer.011)』('07)

先日のdipワンマンで売られていた新作CD-R。
不織布に入れられたディスクに、マッキーか何かで粗く書かれた手書きのシリアルナンバーのみという、愉快なくらいにテキトーな作り。…ハハハ。曲目はiTunesにて検索。気付けば名義がdipから10th floorへ。

1曲目“ばるぼら”。qybのライブでも演奏されていた曲。世界の果てから響いてくる様な切なく透明なワルツ。かすれたヤマジの声で歌われる詩もかなり切ない…。聞き取れた一部を抜粋。
“真昼の雪の中でひっそりと/時間が果てるまで/太陽の炎を飲み込んで/天空に背を向ける”
音楽は勿論の事、僕はヤマジの言葉が好きだ。倦怠や堕落といった死の匂いを濃厚に感じさせながら、何処までも悲しく澄んだ優しさに満ちた「樹海」の言葉。この曲はちゃんとレコーディングするべきだと思います。

2曲目“メルモ”。同じくqybで演奏されていた曲。ミッシェルの“赤毛のケリー”を彷彿とさせる様な、荒野を駆ける様な焦燥感に満ちた曲。短いけど滅茶苦茶カッコイイ。

3曲目“768”。そこはかとなく不穏な雰囲気のギターインスト。輪郭のクッキリとした音のギターが絡む感じが好き。後半、以前オフィシャルサイトでも公開されていた“6+5”へと移行する。

4曲目“Rhodes”。il fautシリーズに時々登場する、サンプラー等を用いて作られたと思われる曲。こういう割と適当に作ったと思われる様な曲でも、ちゃんとヤマジの音だからスゴイ。

5曲目“ムガ”。“老人と少年~”的な、思いきりシューゲイザーな曲。最近のdipにはなかった音だから逆に新鮮。

6曲目“Serial Mueder Mystery(Vu)”。2007年2月現在、オフィシャルサイトで公開されているMP3と同じ曲。

7曲目“Dmdmdm-Accoustic”。il faut 009に収録されている“dmdmdm”のインスト・アコースティック版。1分の短い演奏の後、「…はい」「これに一本重ねて良い?」っていうヤマジとどなたかの声が聞こえます。

8曲目“In Heaven (Eraserhead Ost)”。フリクションとやったライブで1曲目に演奏されてかなり印象深かった曲。現在オフィシャルサイトで公開されているものとは、テイクが違っております。こっちの方がギターの音が立っている感じ。

9曲目“Tozai^Line”は17分以上にも渡る超大作。
…って、電車の音がエンエンと入ってるだけじゃん!!きっとタイトル通り、東西線の音なんでしょうね…。ハハハ…。でも、すごーく優しい見方をするとアンビエント作品に聞こえない事もない…。何処か切なさを感じるし。
音楽が鳴り止んだ後に残る都市生活のノイズ。ワタクシの様な田舎者には、そんな都市生活のノイズが「孤独」とか「死」とか、そういった類の文学性を孕んでいる様な、そんな気がしないでもないんだけど、流石に17分は長すぎますから!!ハハハ。

音盤雑記(邦)2000- | trackback(0) | comment(0) | 22:33 |


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