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2006/08/25 (Fri) 『矢野顕子/いままでのやのあきこ』

いままでのやのあきこ (DVD付) いままでのやのあきこ (DVD付)
矢野顕子 (2006/08/23)
Sony Music Direct
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この作品の収録曲を知ったのは、第一生命ホールのコンサートの際に貰ったチラシ(…フライヤー?)においてだった。それを見て僕は驚き、思わず笑ってしまったのでした。その、ベスト盤というにはとてもマニアックな選曲に…。これまでのベスト盤となるたけ被らない様に選曲をしたという事は知っていたけど、それにしてもアウトローなトコを行く選曲。
…でも、この選曲を知った時から、それまで以上にこのアルバムが楽しみになった。この曲順で聴く事を想像したら、何だかすごく美しそうだったし、新しい音楽世界が見えそうな気がしたし。そして何よりも本当に、矢野さんが選んだベスト盤、という感じがとてもしたし。…それ以来、ベスト盤というよりも、新作を待ちわびる様な気持ちになった。こんな気持ちにさせられるなんて、流石、矢野顕子さん。流石、30周年記念盤。

…そんな訳で、手元に届いた『いままでのやのあきこ』。何故かソニーのレーベルからのリリースなので(YMOファミリーみたいな事でなのかな…)、「矢野顕子」という名前の上に青いマルがあるのがちょっと不思議な感じもする。

Disc1は“ふなまち唄 partⅡ”での結構トートツな始まり。頭を殴られる様に、一気に違う世界へ連れてかれてしまう感じ。
“青い山脈”の後、フワフワ~っと浮かんでくる“ひとつだけ”のイントロがすんごく美しいなあ…。しかも新しい始まりの予感に満ちていてさ。
“リンゴ”、“悲しくてやりきれない”、“It’s For You”の内省的な流れはすごく好き。シンガーに徹した『BROOCH』からの“リンゴ”とか、矢野さんの少し違う側面も見れてとても良い感じ。あと、矢野さんの“悲しくてやりきれない”本当に良いんだよなあ…、淡々と切なくてさ…。このベスト盤は基本的には時代順になっているけど、この辺りだけ少し変則的。流れを考えてなのでしょうね。
…そして個人的には、“It's For You”が選曲されていた事がとても嬉しかった。滅茶苦茶好きな一曲なので。雨上がり朝の様な美しい透明感があって、古い記憶に触れられる様なせつなさがあって、パット・メセニーさんたちとのジャズ的な演奏はとても流麗でいて緊張感(…特に後半の高まるアンサンブルは凄まじい)に満ちていて。

Disc2は、一気に周りの世界が大きく広がった様な開放感を感じる。…こうやって聴いていくと、ニューヨーク移住って矢野さんの音楽にとって本当に大きかったんだなあ…、って、当たり前の事だけど、改めて感じさせられたり。
“SHENADOAH”とか“てぃんさぐぬ花”とか“All The Bones Are White”といった、隠れた名曲たちにこうしてスポットライトが当たる事で、とても新鮮な感覚でその美しさを改めて再発見できるから嬉しい。
『TWILIGHT』の部分は、どうしても流れ的には途切れてしまう部分があるけど、 “にぎりめしとえりまき”の変則的で緊張感に満ちた演奏がチョイスされているのがすごく良い。『ホントのきもち』の中からの1曲に、ロックな“N.Y.C”が選ばれているのにも「おーっ」と思ったり。

DVDは、エピック時代のクリップと、以前ボックスの予約特典だった『WELCOME BACK』から。DVD化されてないものをまとめたという事で、ちょっとアンバランスな印象もありますな…、ははは。
“二人のハーモニー”のクリップは初めて見たのだけど、ニューヨークの矢野さんと日本の宮沢和史氏で分かれているのが面白い。この頃は良い時代だったなあ…、なーんて、ははは。
『WELCOME BACK』も初めて。髪型のせいか、今の矢野さんよりも年上に見えるくらい。なかなか格好良い映像ですな。ちょっとNUMBER GIRLの『騒やかな演奏』を思い出した。

ホント、『いままでのやのあきこ』は、矢野顕子さんの細かな色んな側面を見る事ができて、新作の様な、と言っても過言ではないほど、新鮮さと刺激に満ちたベスト盤。
悲しみも痛みも絶望も全てを含めた上で生きる事を肯定してくれる、総体としてのその絶対的な世界観は勿論、歌や演奏のスゴさとか、キョーレツなリズムの感覚とか、先鋭的な音作りとか、その世界観を形成するひとつひとつの部分にも改めて感服させられちゃう。
それにしても、最初から今現在まで、どの時代においても、音楽的な革新性に満ちていながらすごくポップで、音楽家としての緊張感を一切失わず、丸くなったりする事なく尖り続けていて、その一方で、その存在と音楽はとても優しく大きな肯定の空気に溢れていてさ…。ずっとそれを続けているだものね…。矢野顕子さんこそ、「ロック」だと思うな。まさに『いままでのやのあきこ』というタイトル通り、いままでの矢野さんに一ファンとして感謝するばかりです。

…あと、ブックレットの糸井重里氏による「MESSAGE」がすんごく良かったです。ちょっと泣きそうになったもの…。矢野顕子という存在を、本当に「その通り!」って感じで表現されております。(→オフィシャルサイト

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音盤雑記(邦)2000- | trackback(0) | comment(2) | 18:48 |


2006/08/22 (Tue) 『SUPERAR/Futurama』('00)

Futurama言わずと知れたスーパーカーの名盤。
個人的には、一時期スーパーカーから何となく離れていて、『HIGHVISION』で改めて凄さを再認識したという経緯があるため、この作品をちゃんと聴いたのは『HIGHVISION』の後だったりする。なので、最高傑作という声も多い作品の様だけど、僕にとっては『HIGHVISION』そして『ANSWER』における高みに到達するまでの過程の作品という印象がある。
この作品は、2nd以降のエレクトロニクスを取り入れてきたスーパーカーの一つの完成形だと言える思うし、とても良い作品だと思う。…ただこの作品に続く『HIGHVISION』,『ANSWER』では、それまでにない世界観の深化が感じられるし(勿論、益子氏をプロデューサーに迎えた事による部分も大きいと思うけども)、その深化によって、ある種のロック音楽だけが持てる「ヤバさ」みたいなものが香り出した様に感じる。
…って、この作品についてはまだ何も触れられてない…。最後の4曲の内省的な雰囲気がとても好き。あと“Flava”の音が滅茶苦茶好きです。…うーん、何だかんだでやっぱり良い作品。

音盤雑記(邦)2000- | trackback(0) | comment(0) | 22:43 |


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