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2009/03/16 (Mon) このブログについて

このブログは、或る阿呆が、
2005年の秋から2008年の春にかけて記していたものです。

2008年4月に新しいブログ(→こちら)に移行するにあたり、
非公開状態にして、そのまま放置しておいたのですが、
今更ながら、もう一度公開状態に戻そうと思います。

このブログを記していた当時は、光の見えない地獄の季節でした。
そして心のモヤモヤを多少なりとも吐き出すために、
ブログというツールを利用していた訳です。

もはや、当時のようにブログというものにカタルシスを求めることはありません。
だからこそ、ダメダメブログながらも自分自身にとって貴重な資料として、
再び公開できる記事は公開状態に戻そうと思い立った次第です。

新しい記事が増えることはありませんが、少しずつ、体裁を整えて行こうと思います。

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このブログについて | trackback(1) | comment(1) | 14:30 |


2008/03/04 (Tue) 『VOLA & THE ORIENTAL MACHINE/WAITING FOR MY FOOD』('06)

WAITING FOR MY FOODWAITING FOR MY FOOD
(2006/01/25)
VOLA & THE ORIENTAL MACHINE

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行きつけの中古屋で美品がそこそこ安かったので、今更ながら2006年1月にリリースされたVOLA & THE ORIENTAL MACHINEの『WAITING FOR MY FOOD』を購入。

リリース当時はギリギリポストパンク・リヴァイヴァルの熱が残っていたと思うので、その流行に乗っかれていた部分があったと思うけど、こうしてポストパンクブームすっかり過ぎてしまった2008年の今聴くと、ポストパンクのサウンドデザインにあんまりに無邪気によっかかり過ぎているので、ほんのちょっと恥ずかしい気もしないでもないですね(笑)。好きなサウンドではあるのだけども。

そういう訳で、バンドの独自性を出すという段階にまでは至れていない気がする作品ですし、そもそもまだ慣れきれていないアヒト氏を腕利きのメンバー達が頑張って支えているような印象がある作品ですが、とりあえずポストパンクをきっちり模倣できている分バンドの滑り出しとしては十分な作品だったのではないでしょうか。

何となく内省的な匂いを漂わせている3,4,5曲目辺りが、アルバムの中でも個性の芽みたいなものを感じます。その後リリースされたフルアルバムでは更に進化しているのかもしれませんね。

音盤雑記(邦)2000- | trackback(0) | comment(0) | 21:56 |


2008/02/09 (Sat) 『syrup16g/syrup16g』('08)

Syrup16gSyrup16g
(2008/01/30)
Syrup 16g

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syrup16gのラストアルバム。
雨が上がった後の世界のようにとても綺麗で清々しくて、それだけにこれが最後のアルバムだという事実に、どうしようもなく切ない気持ちにさせられる作品。

まず何より作品の感触自体が、これまでのシロップの作品群とはまるで違う。
これまでのシロップの作品にはCDを再生させた瞬間、「syrup16gというルール」に取り込まれる様な、そんなある種悪魔的と言っても良いような独特の感覚があったのだけど、この作品はそんな「syrup16gという部屋」を出て、敢えて「“ポップミュージック”としてのルール」の中で鳴らされている作品のような印象がある。
クレジットを見ると、プロデューサー一人に加えて、その他サウンドプロデューサーが数名参加していたり、バンド外部の人たちの介入もこれまで以上に多いみたいだから、事実としてそういう部分があるでしょう。

でも、そういう作品に『syrup16g』という名前をつけたのが、すごく良いなあ…、と思う。変な例えだけど、これまでの作品を「カルピスの原液」とするなら、これは水で薄めておいしく飲めるようにした「カルピス」なのではないでしょうか。
おいしく飲めるようにした事で、syrup16gというバンドの「核の部分」が隠れてしまったようでいて、寧ろより鮮明に際立っているように思う。
そして、その核の部分っていうのは、何て言うか、「光をひたすらに希求する透明で純粋な願い」とでもいうような、そういうとても綺麗で切ない感情だと思う。

そして、こういうポップミュージックとして何処までも綺麗な作品を最後に持ってきたことで、ある種の「種明かし」と言うか、これまでのシロップの全作品が最後にもう一度「裏付け」されて、より強固な力を得たような気がするのです。

音盤雑記(邦)2000- | trackback(0) | comment(0) | 11:43 |


2008/01/26 (Sat) 『フジファブリック/TEENAGER』('08)

TEENAGERTEENAGER
(2008/01/23)
フジファブリック

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これは傑作です。

前作『FAB FOX』は、個人的にここ数年本当によく聴いたアルバムで。その後のシングルなどは正直スルー状態だったのですが、アルバムリリースはひそかにかなり待っていた訳です。
前作から今作までの間に、シングルがオリコンのベスト10に入ったり、フェスでのステージがデカくなったり、バンドを取り巻く環境がどんどん膨らんできているのは知っておりましたが、それにしても、この作品の完成度はちょっとスゴ過ぎるんじゃないでしょうか。

ノスタルジックで切なくて情緒的で、怪しくて艶かしくて危険で、夢幻地獄的で、それでいて何だかすっ呆けていて、その他etc…、っていう、フジファブリックの奇妙で個性的な表情のひとつひとつが、より研ぎ澄まされて、より確固とした世界を築き上げていて、何より、とにかくポップ!!全13曲、誇張じゃなくて退屈な部分が一切ないです。このアルバム、百万枚売れても全然おかしくないと思う。それくらいバンドの勢いをまざまざと感じさせられる作品です。

大江千里ファンの僕としては、大江千里さんのバンドのドラマーでもある河内マイケルさんが共同プロデュースである事も何だか嬉しい。この方は元々フュージョン畑の人みたいだから、フジファブリックの良い意味でとっちらかった個性を、音としてキレイなフォルムでまとめ上げるのに大きな貢献をしているのかもしれませんね。

音盤雑記(邦)2000- | trackback(0) | comment(0) | 14:43 |


2007/12/04 (Tue) 『大江千里/Sloppy Joe III』('06)

Sloppy JoeIIISloppy JoeIII
(2006/04/19)
大江千里

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大江千里のベストアルバム『Sloppy Joe』シリーズの三枚目。
途中、『なんちゃらJoe』っていうのがいくつかあったと思うので、実質的には三作目という事でもないんだろうけど、まあこの名前では『III』という事ですな。
僕も昔の『I』、『II』は普通に持っていて、これもかなり気になっていたもののスルーしてしまっていて。でも先日、図書館に置いてあったので「…うほっ」と即借りたところ、ちょっと驚いてしまうくらいに良かったので、そのコーフンを吐き出したくて、こうしてキーボードに向かっている次第です。

このアルバム、確かファン投票で選ばれた曲で作られているはずですが、それなのに全くとっちらかったりしておらず、一枚の作品としてすごく統一感もあって、そのアルバム全体をまとめる空気感がとても透明で澄んでいて(…マスタリングの塩梅もすごく良いのかも)、単なるベスト盤という以上の、実に良質な作品になっております。
勿論当然の事ながら、昔の曲に限らず00年代の曲も多く収録されていて、90年代後半から声の衰えが目立ってしまっていた大江千里さんですが、こうして20年前の往年時代の曲と近年の曲とが並んでいても、違和感がない、と言うとちょっと言いすぎだけど、それでも全然「アリ」で、良い意味で格の部分は全く変わってないんだなあ…、と目が覚める様な思いでした。とにかく曲の質が高い!!一曲残らず素晴らしい!!ぼんやりとメロディに耳を委ねているだけで、何故だか涙腺が緩んでくるんですよ…。

…何て言うか、大江千里さんの曲に一貫して感じるのは、「悲しみを知っている人の優しさ」とでも言うべきもので。そんな事を言ったら勿論、悲しみなんて全ての人が知ってる訳だけど、それをしっかりと抱えながらも肯定的な視線を持って、その上、その感覚をポップスという型枠の中できっちりトレースできる人なんて、そうはいない訳で。…やっぱり大江千里は天才だよなあ、とつくづく感じさせられました。
こうなったら、貸借などではなくてちゃんと購入しなくちゃ!!そして大江千里さんに金を落とさなきゃ!!…という塩梅に「買いたいものリスト」は吐ける事なく増えるばかりの今日この頃…(苦笑)。「納涼千里祭り」とかにも一度は行ってみたいな(笑)。

音盤雑記(邦)2000- | trackback(0) | comment(0) | 21:04 |


2007/11/14 (Wed) 『THE AMERICAN ANALOG SET/know by heart』('01)

Know By Heart Know By Heart
The American Analog Set (2001/09/04)
Tiger Style
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アメリカン・アナログ・セットというテキサスのバンドの2001年の作品。

寒い季節になると聴きたくなる1枚。
もともと、5,6年前、『クッキーシーン』という雑誌の附属CD(…もう何年も買ってないけど、この附属CDは毎回素晴らしかった)に収録されていた“THE KINDNESS OF STRANGERS”という曲がメチャメチャ好きで、その後いそいそとこのアルバムを購入。

基本は歌もののフォーキーなギターポップなんだけど、整然かつ淡々としていて、冬の空気の様に透明感のある繊細な音空間は、ポストロック的な佇まい。ブラシを多用していると思われるドラムの音とか、透き通ったビブラフォンの音?とか、独特の乾いた雰囲気が良い感じ。何となく、アメリカの田舎町の風景が目に浮かびます。…行った事ないけど(苦笑)。

…ただ、一曲一曲丁寧に作られているのがひしひしと感じられて非常に好感が持てるものの、最初から終わりまで一貫した空気が流れているので、アルバムとして聴くとほんのちょっと単調な感もなきにしもあらず(笑)。…でもまあ、それはほんの御愛嬌という事で(笑)。
…あと1曲目の “PUNK AS FUCK”っていうタイトルとか、音楽はソフトなのに内面はしっかり尖っている感じが良いですね(笑)。

アルバムのハイライトはやっぱり“THE KINDNESS OF STRANGERS”ですな。個人的には、この曲だけ浮かぶ映像のアングルが違う。他の曲に比べて、すごく俯瞰っぽいと言うか…。風にひゅわーんと乗る感じ。この曲はホントに名曲。

…因みに、この作品、ヤマジのBOOKLOGにも「アシッド・フォークの世界」と題して挙げられております。

音盤雑記(洋)2000- | trackback(0) | comment(0) | 20:26 |


2007/10/07 (Sun) 『ELECTRIC SIX/SENOR SMOKE』('05)

Senor Smoke Senor Smoke
Electric Six (2005/02/14)
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デトロイト出身の「ディスコパンク」バンド、ELECTRIC SIX、2005年の2ndアルバム。

先日、新古品をワゴンセールにて購入。実は僕はこのバンドの事を全く知らなくて、でも何となーく名前は聞いた事がある気がしたので、それを頼りに殆ど「賭け」で購入したのだけど…、これがかーなり「当たり」だった!何でもこのバンド、2003年にはフジロックのレッドマーキーにも出演していて、かなり盛り上がったんだとか。

ディスコ、パンク、ハードロック、シンセポップ、…etcといった、「MTV」な感じの80年代サウンドをゴッタ煮にした音。一口に言って、2004~05年当時のポストパンク・NWリヴァイヴァルのアメリカ地方都市版という感じでしょうか。
本気なのか冗談なのかわからない暑っ苦しいボーカルとか、下世話さは思い切り感じさせつつも、ベタッとする直前でちゃんと踏みとどまっている様な、乾いた音が良い感じ。

特に、ラストの“THE FUTURE IS IN THE FUTURE”という曲がメチャクチャ良い。そこはかとなくせつなさの漂う温度低めのディスコソング。ループするコード進行。ファンキーなベース&ドラムの上を踊る、素敵な音色のシンセやラッパ。サビで重ねられる揺らぐ様なディストーションギター。PHOENIXの超名曲“If I Ever Feel Better”とかを引き合いに出したら褒め過ぎだけど、あの曲を二回りくらい小粒にした感じ(笑)
他にはハードロック・ディスコな“DANCE EPIDEMIC”という曲なんかが特に好きだけど、それ以外の曲も全く退屈せずに何回でも聴き通せてしまう。全曲4分以下だし(笑)

音盤雑記(洋)2000- | trackback(0) | comment(0) | 00:58 |


2007/09/23 (Sun) 『ART-SCHOOL/左ききのキキ』('07)

左ききのキキ 左ききのキキ
ART-SCHOOL (2007/09/19)
ポニーキャニオン
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再びセルフプロデュースに戻ってのミニアルバム。
別にそれほど大きな変化が見られる訳でもないのに、不思議に新鮮な感覚がある作品。…何て言うか、『Flora』で築いたブルーで柔らかな雰囲気は残しながらも、第二期が始まった頃のエッジを取り戻した音、って言うか。

それほど大きな変化が見られる訳ではないと言いつつ、音楽的な新しい試みは結構垣間見られる。特に5曲目“real love/slow dawn”などは、これまでのアートにはなかったハイテンポなファンキーロック。今度一緒にツアーを回るOGRE YOU ASSHOLEなんかをホーフツする。右と左のギターアンサンブルが面白く、特にtoddy氏のギターのバーストぶりがかなり良い感じ。アートスクール、案外演奏上手かったのね…(どんだけ下手だと思ってたんだ:笑)。かなりカタルシスを感じる一曲。

…その他の曲は。
1曲目“SHEILA”。前のめりドラムの焦燥感に満ちた演奏と、大らかなメロディの妙。
2曲目“左ききのキキ”。ビデオクリップにはまんまと笑わせられた(笑)。正直、最初聴いた時は「いくら何でもアート節すぎないか…?」という感じで、そんなでもなかったんだけど、何回か聴く内に、やっぱりつくづくアート節は自分のツボなんだと思った(苦笑)。
3曲目“Ghost of a beautiful view”。シューゲイズ系のうっすらと広がる音の壁の上を、走馬灯の様に浮かんでは消える記憶たち。タイトルが良いですね。かのクレプスキュールの名コンピ『GHOST OF CHRISTMAS PAST』とか(…ストレイテナーもこのタイトルを引用していたっけ)、トレンブリング・ブルー・スターズっていう、ex.フィールド・マイスの人のバンドにも“GHOST OF AN UNKISSED KISS”というイノセントな名曲があったり、「GHOST OFホニャララ」というタイトルって雰囲気があって好き。…あと、この曲始まり方がトートツだ(笑)。
4曲目“Candles”。toddy氏の筆による、久方振りのグランジソング(…って言うかNIRVANAソング)。リフの音圧にここ数年でのバンドの成長を感じます。
6曲目“雨の日の為に”。“ロリータ キルズ ミー”のライブイントロ部分をホーフツとするアルペジオ。平坦なメロディが寧ろ何とも言えない不穏さと聖なる雰囲気を生み出しています。5曲目までの紆余曲折の果てに、最後、教会に辿り着いたようなイメージ。2分という小粒さでありながら、作品を締め括るのに相応しいピリリと山椒のきいた曲。“それは愛じゃない”と同じメロディのギターソロにもグッとくる。

…雰囲気的に統一感があるし本当に好きな作品ではあるのだけど、ただ言葉の部分に関して言うと、使い慣れた言葉を使い慣れた方法で用いている様な印象が拭えないかなあ…。女性名は「SHEILA」「キキ」とまた増えたけど(笑)。
“without you/ねえ ただ 愛されたいなんて/without you/どの口が 今ほざいたんだろう”(“real love/slow dawn”)
っていうフレーズとか普通にかなり好きなんだけどさ。

音盤雑記(邦)2000- | trackback(1) | comment(24) | 16:06 |


2007/08/05 (Sun) 『ZWAN/MARY STAR OF THE SEA』('03)

メアリー・スター・オブ・ザ・シー メアリー・スター・オブ・ザ・シー
ズワン (2003/01/29)
ワーナーミュージック・ジャパン
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(…今年の春頃に記して投稿しないままだった記事を見つけたので、何となく今更ながら投稿。)

スマパンが再結成するという(…って、今となってはもうニューアルバムもリリース済ですが)。でもビリーさんとジミーさんだけじゃ、ZWANと変わらないじゃないっすか…。やっぱりイハがいなくっちゃな…。ツアーに参加するっていうウワサもあるらしいけど、やっぱりイハがいなきゃ「再結成」の意味はない、とすら思ってしまう。正直ギタープレイの印象は殆どないのだけど(笑)、イハがそこに立っているという事が重要なのだ。個人的にスマパンの曲の中では“Take Me Down”が一番好きだし(笑)。

という訳で、イハはとりあえず置いておいて、ビリー&ジミー&モアで組まれたZWAN唯一のこのアルバム。
このアルバム、案外スマパンより好きかもしれない(笑)。特に5曲目までの畳み掛ける様なロックポップチューンの連発が最高。スマパンに比べて気負いがないって言うか、肩の力が抜けてる感じが良い。

良いコードに良いメロディがあればロック音楽は成立するんだ(持ってるのが日本盤じゃないから歌詞はわからないんだけど、そちらも良さそうですね)、と言わんばかりの、シンプルなアレンジ、シンプルな音色で鳴らされる音はとてもみずみずしいし、全体的に地に足を着けている様な印象があって、そこにどこか新しい日々への期待と覚悟みたいなものが感じられて、すごく良いなって思う。何か、丁度今くらいの季節、新しい日々の予感に胸が弾む様な季節にぴったりのアルバムだと思います(…もう夏真っ盛りだけど)。

結局1枚で終わってしまったんだけど、本当にビリー・コーガン氏は当時前向きな気持ちだったんだろうなと思う。巨大なスマパンという看板をとりあえずおろして。でも結局はそんな「スマパン」という気負いが、ビリーさんには必要だったのでしょうね。

音盤雑記(洋)2000- | trackback(0) | comment(0) | 00:14 |


2007/07/25 (Wed) 『Coaltar of the Deepers/Yukari Telepath』('07)

YUKARI TELEPATH YUKARI TELEPATH
コールタール・オブ・ザ・ディーパーズ (2007/07/04)
ミュージックマイン・アイディー
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ディーパーズ、5年ぶりのアルバム。

ワタクシ的にかつてのディーパーズ熱もうっすら冷めていた今日この頃だったのだけど(先にリリースされた『TORTOISE e.p』も未聴だし)、先日“Evil Line”をビデオクリップで耳にした瞬間、ボワッと火がついて、すぐさまネット注文。
何かこの作品、Amazonのレビューとかを見ると結構賛否両論らしい。…まあ、それは分からないでもない。ディーパーズ特有の珠玉のコード感&メロディが希薄で、これまでの作品と比べて引っ掛かりも少ないっちゃ少ないし。
一発で胸倉を掴まれる様なディーパーズ節が冴えまくっているのは、“Evil Line”以外では“Lemurian Seed”くらいかなー。因みにこの曲での、変拍子に珠玉の切ないメロを違和感なく乗っける手腕には改めてホトホト感服させられます。

そういうディーパーズ節が少なめな点では確かに物足りなさもあるっちゃあるけど、この作品、雰囲気がとても良い(笑)。近作では薄めになっていた終末的感覚とか、内的宇宙に深く潜る様なインナー的感覚を(全部とは言わないまでも)非常に強く感じます。雰囲気的には『SUBMERGE』に一番近いと思う。雰囲気がアニメっぽいし(笑)。特に11曲目“Yukari Telepath”から13曲目“Evil Line”までの流れとか好き。
このアルバム、確かに即効性は薄いけど、聴くほどに世界観の深みが増してます。

…それにしても、“Evil Line”は最高だ。個人的に今年度の「心のベスト10」には間違いなく入る。緩めのBPMに乗っかるディーパーズ必殺の高速ハードコアギター。そのギリギリのバランスが生み出す、神輿の如くゆっくりハネるグルーヴ。そして「死んだ魚の目で溺れてく」学校生活を舞台に描かれるカタストロフ!!

スカートの翼広げたら
彼女が笑って飛びたった
僕は桃色の夢の途中
僕は桃色の恋の途中
高いフェンスを乗り越えた
パノラマの街に
トワイライト

(“Evil Line”)

音盤雑記(邦)2000- | trackback(0) | comment(2) | 21:05 |


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